2021.02.16

1997年以降の物語を描く、漫画家竹宮惠子「エルメスの道」に新版

Le Chemin d'Hermes20210204_01

世界初の「Hermès(エルメス)」社史として1997年に出版された「エルメスの道」。その後から現在までの物語を加えた、新版「エルメスの道」が3月10日に出版される。初版を手がけた漫画家 竹宮惠子が再びペンを取り、新たに63ページを描き下ろした。

創業1837年から160年間に至るHermèsの歴史を描いた「エルメスの道」は、当時の社長であるJean-Louis Dumas(ジャン=ルイ・デュマ)が、Hermèsの歴史や価値観を広く一般に伝えるメディアとしてマンガに注目し、構想がスタート。日頃から乗馬を嗜み、馬体や馬術への造詣が深い漫画家の竹宮惠子に白羽の矢が立った。

Ginza Maison_009
©2021 Keiko TAKEMIYA

新版では1997年以降の3つの出来事に焦点が当てられている。1つめは2001年に完成した、建築家 Renzo Piano(レンゾ・ピアノ)による「銀座メゾン」をめぐるエピソード。数多のガラスブロックを纏い、銀座の街を美しく照らす「銀座メゾン」がどのように誕生し、完成に至ったかが綴られている。

Saut Hermes_006©2021 Keiko TAKEMIYA
Petit_h_005
©2021 Keiko TAKEMIYA

2つめは2010年にスタートしたHermès主催の馬術の障害飛越 競技大会「ソー・エルメス」開催への経緯、3つめは機能性と遊び心を兼ね備えたプロダクト「petit h(プティ アッシュ)」シリーズの誕生秘話が明かされる。今年の年間テーマは、「エルメスのオデッセイ」。新版「エルメスの道」には叙事詩のごとく、入念な取材と膨大な資料をもとに紡いだ歴史の足跡が、美しくリアルな描写で広がっている。

■新版「エルメスの道」
著者:竹宮惠子
出版:中央公論新社
発売日:2021年3月10日(水)※同日よりオンライン配信予定
販売店舗:全国書店及び一部エルメスブティックで発売
価格:1600円(税別)

Keywords:
Comics