2020.07.13

HK auctions (After COVID19)

ジュネーヴに続いて、COVID-19 の影響下での香港オークションが行われました。香港は政治的混乱の余波もある中でのオークションとなりましたが、全体的には良い結果だったように思います。もちろん相場より安く落札されているものもあるにはありますが、殆どがコンディションの良くない個体でした。逆に状態が良いものや、珍しい時計は安定したリザルトが出ていた印象。マーケットで言うところの「価格が安いものには必ず理由がある」といった所でしょうか。

しかしながら総合的に見ると このCOVID-19の状況下で、ビンテージもモダンも素晴らしいリザルトだったと思います。

スクリーンショット 2020-07-13 1.47.496265 PN Mk2 Panda 3,965,000HKD(=邦貨5500万):紙箱付ではありましたが、MK2でシリアル3.0 (=Mk2 pusher)の65パンダ。しかも夜光の状態は中等度の印象。しかしそれでも5,500万円で落札。この半年で確実に6263/65 パンダの相場は15%以上は上がりましたね。ステンレスのノンオイスターポールが伸び悩む中、パンダのひとり勝ちの様相を呈しています。これはやはり 個体数でしょう。オークションリストを見ていてもノンオイスターPNが4-5本出ていて、パンダがやっと1本という感覚。初めてポールを買う時に色んな方に言われた「値段が高くても 絶対にオイスターPNを買った方が良い。数が全然違うから」という言葉を思い出しました。

 

スクリーンショット 2020-07-13 1.51.436263 MK1 Tropical 2,250,000HKD(=邦貨3100万): 6263の黒文字盤でブラウン化するのは基本的にMK1文字盤だけなので、かなり貴重な存在。今回の個体はブラウンも均一でかなり行くとは思いましたが、やはりこの結果。数年前のオークションの個体は20万ドルくらいでしたから、25%以上の伸びとなりました。

 

スクリーンショット 2020-07-12 10.58.586263 YG Black  1,375,000HKD(=邦貨1,890万):コンディション良好の金無垢6263でしたが、やはり結構なリザルトに。ディーラーが落札してた場合、ここに輸入税関係も加味すると顧客への販売はやはり2200-2300という所でしょうね。そうなると状態の良くないノンオイスターPNとバッティングしてくる価格帯です。その2本でどちらか…となると 今のトレンドなら、綺麗な金無垢かもしれません。ただし文字盤はブラックで。

 

スクリーンショット 2020-07-12 13.52.1316520 Patrizzi 1,312,500HKD(=邦貨1,800万):チョコレートのような色合いに綺麗に変化したパトリッツィの16520。紙箱付でデッドストック、と好条件が重なりエスティメイトを大きく超えてきました。現行116500 の人気で少し影に隠れた感の16520ですが、今後に期待ですね。今回の結果によって、パトリッツィのTIFFANYが出てきたら…という期待感が膨らみましたね。いずれ出てくるでしょう。

 

スクリーンショット 2020-07-12 11.08.456263 BIG RED  775,000HKD(=邦貨1,070万):紙箱付属でしたが、この辺りもきちんとしたものには値段がつくと言う事でしょう。6263 BIG REDに関しては生産本数が多いので、特にコンディションによる値段の幅は大きそうです。ダメなものは安く、綺麗なものは高く。いわゆる二極化がますます進むと思われます。

 

スクリーンショット 2020-07-12 10.58.086240 PN 2,000,000HKD(=邦貨2,760万):数年前までは 存在しないとされていた6240PNですが、数年前にAntiquorumが認めて以来、なし崩し的にOKになった感はあります。当時は恐らく販売されていなかったモデルだとは思いますが、一応ルールはあって ケースは6240の1.658.xxx付近以降で、文字盤は6239/41用の黒 PN文字盤(赤巻)と。登場以来、同一コンディションであれば6239/41の黒PNよりは高い相場にはなっています。オークションハウスとしては扱える物が増えるのならとOKにしたのでしょうけど、これによって6263 OysterDownの価値が下がった感は否めません。そもそもOysterDownは「唯一のロックプッシャーの黒ポール」としての価値があった訳ですから 半額以下で同じような見た目の 6240黒PN が買えるとなれば OysterDownの価値が下がっていくのは当然でしょう。「アンティコルムの暴走が招いた悲劇」とも言える訳ですが、こういう事が起きるのもまた時計の面白いところでもあります。

 

スクリーンショット 2020-07-12 14.25.055740/1G-001 1,500,000HKD(=邦貨2,070万):現行モデルである永久カレンダー搭載のWGノーチラス。国内定価は1,426万円ですが、2200-2500くらいで日本でも動いていますね。今回もこれ以上ビットするとEXITが厳しいというギリギリのプライスで落札された感じでしょうか。ちなみにこの5740のTIFFANYも存在が確認されているので、今後出てきたら面白いですね。

 

スクリーンショット 2020-07-12 15.21.525167A-001 TIFFANY 675,000HKD(=邦貨930万):アクアノート5167のTIFFANYですが、2011年製と少し古めの個体で国内定価227万の4倍のプライスでした。2019/20あたりのLike Newの個体だともう少し上を狙えそうな気配。5167に関しては 2007年発売で生産年数が長いので TIFFANYの個体も少なくとも全世界で50-80本程度は存在すると推測され、恐らくこれからも少しずつ表舞台に 出てくるとは思われます。

 

スクリーンショット 2020-07-12 20.44.563970EP Black  937,500HKD(=邦貨1300万):一時は国内でも1,700万前後で取引されていた3970P ダイアインデックスですが、最近はずっと低空飛行。今回は久しぶりに 1300まで回復しましたが、これはファクトリーシール(=新品)の個体。普通程度のものであればやはり1100-1200がマックスという相場ですね。先のジュネーブでは同じ3970Pでも数が少ないバーインデックスの方は18万CHFついていましたから、ダイアの方とは評価に差がついているのが現状です。

 

スクリーンショット 2020-07-12 14.39.1616516 Platinum  25,375,000HKD(=邦貨3億5000万):当時のROLEXのCEOのオーダーで5本だけ製造されたプラチナ製のエルプリ・デイトナ。そのうちの1本がやはり高額落札となりました。以前オークションに出てきた 個体はグレーのラピス文字盤でしたが今回は ブルーのラピス。これはまあ、着用するというよりは投資的な1本だと思います。

 

スクリーンショット 2020-07-12 14.42.583700A TIFFANY  1,250,000HKD(=邦貨1725万):文字盤やケースのコンディションは決してベストとは言えなかった3700のTIFFANY ですが、ノーチラス人気もあって、このリザルト。これがもしデッドストック級であれば 25万ドルも狙えた可能性はあります。やはりノーチラスの人気には凄いものがあります。同時にPHILLIPSに出品されていた3800のTIFFANYよりも高額でした。

 

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Patek Philippe
Rolex