2020.05.22
ケース シェイプの差
よくビンテージロレックスで、ケースやベゼルが痩せてるという表現を目にしませんか?
これはつまり時計はオーバーホールの時などに、傷をとるためにケースを研磨します。磨く=金属を削って傷をとる、ですから、ケースは痩せていきます。痩せるとエッジのシャープさが失われて、ケースシェイプが崩れて、丸っこい印象になります。ケースだけではなく、ベゼルなんかも使っているだけでも、痩せていくんですね。
ここに二本の金無垢のポールニューマンの写真があります。この差を見て下さい。黒のポール(6239JPS)の方は、ベゼルも細く痩せていてケースも丸っこくて、なんとなくシャキッとした印象に欠けます。そのあとで、1ミリオンusdついた6239シャンパンポールの方を見てください。
ベゼルのエッジのシャープさ、厚み。ケースシェイプの美しさ、ラグのシャープさ。もう次元が違いますよね。ベゼルの幅すら全く違います。元は同じパーツなのに。
この二本は実物を見比べたら美しさは全く違ってきます。同じモデルでも値段に大きな差が出るのはこういう部分です。時にケースシェイプは文字盤のコンディション以上に、時計の美しさを左右し得るという訳ですね。
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