2015.11.23

New SL450

90年代、SL(R129)は憧れのクルマでした。いつかはSL、そんな言葉もあるほどに。

しかしその後、SLの人気は下降線を辿りR231に至って街で見かける機会も減りました。理由はいくつかあると思います。快適な2シーターオープンというコンセプト自体がもう古いというのもあるし、Boxter が687万円で買える時代に1248万円だしてSL350を買う理由は無いとも言えますし。

また相対的にメルセデスのスポーツイメージが下がってきてるのかもしれません。ポルシェやフェラーリはスポーツカーとSUVだけ作ってれば良いわけで、スポーツブランドとしては純度を増すばかり。メルセデスはAクラスもBクラスも作らないといけない。ユーザーからすればどうせならポルシェにしようか、となるのは自明の理です。そして自社のAMG GTが1580万円で発売されたいま、SLはその役目を終えつつあるのかもしれません。

でも、何か惜しいですよね。

90年代のあの時だってポルシェ911もフェラーリも同時に売ってたわけです。でも、それでも、SLでなければ得られない何かが確実にそこにはあった訳です。だから人々は憧れた。

その目に見えない何かを考えないといけないからクルマ作りは難しいんだと思います。

フェイスリフトを受けた新型SL450。仮に新型が売れなかったとしてもデザインがどうとかいう、問題じゃないんですよね、きっと。

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