2018.04.10

Daytona Ultimatum

ついに5月でジュネーヴで行われるデイトナだけのテーマ・オークション「Daytona Ultimatum」その出品リストが一般にも公開されましたね。32本のうち、注目モデルを数回に分けてここで紹介して行きます。

スクリーンショット 2018-04-10 1.56.41 Lot.8  6265 WhiteGold “The Unicorn” 3-5M CHF

世界に1本だけ特注で作られたホワイトゴールド製ケースの6265。シリアル2.87 でMk1 pusher というのもポイント。これはまあデザインどうこうではなく希少性という意味でしょう。何と3Mからの入札。

スクリーンショット 2018-04-10 1.57.21 Lot32  6240 “NEANDERTHAL”  2.5-5M CHF

ネアンデルタールと名付けられたポールニューマンのプロトタイプというような文字盤。もちろん当時販売されていたモデルでは無いと思われますが、PUCCIの本にも正式にリストされている個体で、ROLEX社が製造した文字盤には間違いないのでしょう。ケースは6240の1.43という絶妙な設定で、6239/41のPNより少し前に作られたというストーリーもなかなか興味深い。PNのソロ、とも言えるデザインですね。

スクリーンショット 2018-04-10 1.58.03 Lot.21  6263 “ALABIAN NIGHT”  1.5-3M CHF

アラビア文字が文字盤に大きくあしらわれた非常に珍しい6263。あのオマーンデイトナよりも高額のEstimate。シリアルは3.66なのでMk2 pusherですが、これは6263Khanjar や6263 UAE Eagleも同じなので仕方がないところ。文字盤はシグマがベースでインデックスも夜光も無い仕様。PUCCIの本に掲載されている個体そのものが出品。

スクリーンショット 2018-04-10 1.58.34 Lot.14   6263 PaulNewman OysterDown MK1  1-2M

シリアル2.08の問答無用のMk1のオイスターダウン。しかもこちらもPUCCIの本の個体。一般的にはPNの頂点と言っても良いでしょう。OysterDownは初めて100万usdを突破したROLEXとしても有名ですが、ここのところKhanjar や JPS の台頭にやや影が薄いところもあったので、今回は真の実力が問われるところ。OysterDownの中でもMK1はよりシリアルの若い2.08付近、つまり6263の生産の初めの何本かの超レアなケースに入っていないとダメなので、相当に作るのは難しいモデル。

スクリーンショット 2018-04-10 1.59.05 Lot.27   6263 Khanjar   600k-1.2M CHF

ここ数年で最も高騰したデイトナのうちの1本であるオマーンデイトナ。中でも「ブラック文字盤に赤のKhanjar」の通称レッドソードは最も高値がつく仕様。Khanjarを印刷するためにROLEXロゴをわざわざ、ずらして作られているので偽造も難しく、非常に凝った作り。今回はひょっとするとOysterDownに価格で勝つ可能性もあるかもしれません。シリアルはこれも3.65ですのでMk2 pusherとなります。

スクリーンショット 2018-04-10 1.59.36 Lot.24  6241 PaulNewman JPS 18K   500K-1M  CHF

Khanjarと並んでここ数年で最も高騰したデイトナの1本であろう、金無垢の黒ポールニューマン、通称 “JPS”。18Kでシリアル1.9。特に今回の個体はPUCCIの本の掲載個体そのものであり、コンディションも含めて世界のJPSのうちのトップの1本であろう事は間違いないところ。今の所 JPSはまだ一応、Estimate的には6264Lemon、6263Khanjar より下という位置付けにされているが今回、それを覆せるかというのも見どころ。

スクリーンショット 2018-04-10 2.00.17 Lot.17  6263 PaulNewman MK1 Panda  400-800K CHF

今回はシリアル2.085.619というかなり若いシリアルのMk1パンダが登場。Mk0 Pusherを抜かりなく搭載し文字盤のコンディションも非常に素晴らしい個体で、今回は1M行く可能性も大きいでしょう。Mk1パンダはシリアル2.08-2.2くらいまでの非常に狭いレンジのケースが必要となるためこちらも作るのは非常に困難(しかもそれらのケースの多くはOysterDownに使われてしまっている)であり、またトップレベルの個体のデザイン的美しさはデイトナ史上でも最高クラスというのは間違いのないところ。個人的な意見ですが、今後MK1のパンダの価値はOysterDownに近づいて行くのではないか、と感じています。今回の個体で、どこまで結果を出せるか。

スクリーンショット 2018-04-10 2.00.47Lot.7  6239 PaulNewman Champagne 18K  300-600K CHF

非常にレアな6239のシャンパンPNの登場。同時に6241も出てますがコンディションがこちらの方が僅かに上のため、より高いEstimateとなっている模様。6239の金無垢のケースは非常に少なく、かつシャンパンPNの文字盤は大抵6241に入れられるため、なかなか見つけにくい1本。

スクリーンショット 2018-04-10 2.01.16Lot.12  6241 PaulNewman Champagne 18K  250-500K CHF

僅かに6239のシャンパンより下のEstimateとなったものの、非常に良好な文字盤コンディションの6241のシャンパンPN。金無垢のPNはシャンパン、JPS、レモンと3種類あるのですが、レモンとJPSが飛び抜けて高額になり、シャンパンが少し置いてかれた感があります。でもそれは逆に言えば、まだシャンパンPNは UnderValue状態とも言える訳ですから今後は楽しみな1本。

Keywords:
Rolex