2015.12.24

6542 GMT-MASTER

1955〜59年代くらいに製造された 唯一のリューズガード無しGMT である Ref.6542。ベークライト製ベゼルの中でもMK1ベゼルを持つ初期モデルで、かつ夜光が大きいマキシのサークルミラーダイアルがひとつの頂点でしょうか。

 

デイトの偶数は赤字、ベークライトのMK1ベゼルの青赤の境界線は1と8の間。夜光は大きいほうがやはり良いですね。評価的にはなんといっても、ベークライトベゼルのコンディションが生命線。

こちらは夜光が小さいタイプ。これはこれで大人っぽい印象。ベゼルは劣化がありますが、全体的な雰囲気は良いですね。

60年以降に出てきたデイトナは例外として、ROLEXって1960-63年あたりにひとつの大きな境界線がある感じはします。ここ以前のモデルになると一気に存在感が出ると言うか。その理由はやはりミラー文字盤、ミニッツサークル、リューズガード無しですかね。しかし時計というプロダクトの純粋な意味では進化を遂げるために塗料が変更され、リューズガードが開発されたのに、それ以前のモデルが高騰するというパラドックス。

だけど「現行モデルが進化を続けているからこそ、腕時計全体の価値が守られている」という事実も忘れてはなりません。つまり時計もクルマも、最新モデルがあってこそのヴィンテージなのかなと。

Keywords:
Rolex