6263のポールニューマンの中で、外周のミニッツ・サークル部分が経年変化でブラウン化したものが稀にあります。PUCCIの書籍に紹介されている個体は2.8付近のシリアルのMk2パンダが外周ブラウン化したもの。

文字盤のみの画像はこんな感じ。外周がブラウン化すると同時に、夜光（luminous point）も黒く変色してしまっていますね。ブラウン化が日焼けによって起きているのかどうかは、意見の分かれるところではありますが、外周のブラウン化と同時にルミナスも黒ずんでいるというのは、なんとなく説得力がありますね。

ここ数年でオークションでも数本、出品されています。まず１本目は2016年のジュネーヴに出品された MK1ダイアルの外周ブラウンで、シリアルは2.200.241。夜光は先の個体と同じく黒ずんでいました。ベースがMk1なので、これは確かに貴重な1本でした。

Ref. 6263 Mk1 panda  ‘tropical’ outer minute track ,1969
SOLD FOR：CHF 929,000

2本目は同じく2016年の香港で、Mk2パンダの外周ブラウン。シリアルは2.653.869。この個体はちょっと外周のブラウン化が少し弱めで、夜光は非常に綺麗でした。

Ref. 6263 Mk2 Panda ‘tropical’ outer minute track, 1971

SOLD FOR 614,520 CHF