Geneva Auction Report
今回のジュネーヴもやはりPHILLIPSとCHRISTIE’S が主役でした。世界のトップディーラーやスーパーコレクターが5月になるとジュネーヴのフォーシーズンホテルに集まるのはもはや定番の光景です。
さて今回のオークション結果ですが、一般的に大きなニュースとなったのはROLEXの2本の時計が 400-500万CHF で落札されたという事実でしょう。特に6263 金無垢のPN はデイトナとしての世界最高額をマークしたので。
かつては存在しないと言われていたオイスター金無垢モデルのPN。現在ではの世界に3本確認されていて、今回のはそのうちの1本。
6263 PN 3,722,000 CHF
また、もうひとつの驚きは今回JPS(金無垢の黒PN)が2本出てたのですが、TIFFANYではない方の6241 JPS が 550K CHF という高額で落札された事でしたね。もちろん落札価格自体は当然 TIFFANY JPS の方が730K CHFと高かったのですが、このノーマルの JPSが 550K の高値をつけたのは驚きでした。夜光、文字盤のコンディションが評価につながったのでしょう。
6241 JPS 556,000 CHF
また 6263 Khanjar も安定の強さを見せました。今回の個体はシルバーにグリーンという組合わせでしたが、6241 JPS Tiffany とほぼ同じ金額をマーク。こう考えるともはやオマーンはステンでシルバー文字盤であっても、金無垢PNより格上というポジショニングが確定しましたね。
6263 GreenKhanjar 727,500 CHF
またPNに関して言えば、クリスティーズには合計7本のPNが出品されていて、やはりPNの安定した強さも印象的でした。ただしそれぞれの落札価格にはややバラツキもあり、それはやはりコンディションで決まってる感じでしたね。そう。良いものは高く、悪いものはそれなりに。中でもコンディションの良かった6264のパンダが300Kを突破したのはひとつのブレイクスルーとも言えるニュースでした。
6264 PN panda 307,000CHF
そして、こちらも非常に印象的だった1本。6264の14K シャンパンダイアルのTIFFANY。そもそも6264の金無垢が非常に少ないうえに、しっかりした履歴のTIFFANYと。さらにインダイアルがわずかにブラウンで、かつPUCCIのデイトナ本のP.6に掲載されている個体そのもの。まあこういう条件が揃うとこの評価になるのも当然かなと。
6264 YG TIFFANY 430,000CHF
この右の個体ですね。
今回もいろいろありましたけど、やはりROLEXの強さを印象付けたオークションでした。
- Keywords:
- Rolex