Sotheby’s Geneva
さてジュネーヴですが、サザビーズもなかなか興味深い時計をリストしてきました。いくつかご紹介しましょう。
まずはオリジナルオーナーから出品の 6263 Mk1パンダ。シリアル2.085と理想的ケースに入ったこの個体は夜光の若干の経年変化はあるものの、プッシャーもケースも非常に良く、なかなかの個体と言えるでしょう。
そして珍しい6239のJPS。こちらもオリジナルオーナーからの個体だとか。磨きによりベゼルやケースはやや丸みを帯びていますが、文字盤はもちろんオリジナル。EstimateもJPSとしてはかなり低めに設定されていますので、注目が集まる1本になりそうです。
ここ最近、認められるようになった6240の黒ポール。ディーラーによっては未だ取り扱わないところもありますが、条件が揃った個体に関しては取引されることも多くなってきた様です。白に比べて黒ポールは「白インダイアルに黒太針」となるため、どうしても汚れが目立ちやすいのでコンディションが良い個体が少ないのが難しいところですが、どうなりますか。Estimateはやや高い印象。
パテックからは5016Rのブレゲ数字の黒文字盤。これもかなり珍しい時計です。なんといっても5016はコンプリケーションの究極形のひとつで、永久カレンダー+トゥールビヨン+ミニッツリピーターですから。もちろん保証書上もNOIR BREGUET と記載ありです。
通称ジェームスボンドと呼ばれる6538の赤トップ。ミラーのツヤ感も充分に残ってそうで、好きな人にはたまらない雰囲気。この辺りのサブは非常に値段にバラつきが出るのが特徴でコンディション次第で同じモデルでも3-4倍違うこともあります。
このところやっと価格が落ち着いてきた6263の黒文字盤。この個体はシリアル3.36 のシグマダイアル。この辺りも狙っている人には買い時かもしれませんね。
昨今のサザビーズは非常に時計にも力を入れてきており、良い時計が多く集まるようになってきました。それぞれのオークションハウスが特徴を出して、時計業界全体にとっても良い事だと思います。
- Keywords:
- Rolex