Vintage Cartier Tank
あくまで女性用としてですが、ヴィンテージのタンクはなかなか面白いです。特に1930-40年代頃のものは特に文字盤の質感、フォントやプリントも現代のものと全く違います。
現代のタンクとの文字盤デザインの大きな違いといえば、古いものには10時のX表記のところ等にある有名なCartierの隠し文字が無いこと、また6時位置のSWISS MADE表記がPARIS表記になる事など。さらにもっと古くなると大きく中央にFRANCE表記や、LONDON表記のあるものもありますね。ケースのシェイプも勿論ですが全く違います。
こちらは、1970年代製のYGのTANK。隠し文字なしのPARIS表記。この頃ですと現代のモデルに近い雰囲気ですが、ケースシェイプや針なども微妙に違います。実際にマーケットで見つかりやすく、値段もこなれてて買いやすいのはこのあたりのモデルでしょうか。
70-80年代にシルバーケースに金張りのマストタンクという廉価版モデルのヒットで、一気に生産数を増やしたという歴史がありますが、やはりYGの金無垢ケースのモデルが良いですね。
こちらは1963年の珍しい個体。コンディションも素晴らしいです。特に針が良いですね。雰囲気あります。
こちらは30年代の「Tank Chinoise」というモデルで、当時流行してたオリエンタルテイストをケースデザインに取り入れたみたい。中央のFRANCE表記が雰囲気ありますね。
こちらも同じく、1930年代のシノワーズ。
先日のオークションのジャクリーン・ケネディのタンクは1962年製でしたけど、文字盤はどちらかといえば30-40年代のデザインでしたね。これは実物も見ましたけど、ケースのヴォリューム感や、全体のサイズ感と文字盤のバランスが最高でした。こちらは針はストレートです。手書きのような文字盤が良かったです。
こちらはタンクのオリジナルの一つと言っても良い1920年製造のモデル。シンプルかつクラシック。
こちらは1960年代のLONDON表記のモデル。文字盤もかなり変わってます。
こちらは珍しい1930年代の TANK OBUS というモデル。時針が長いですね。FRANCE表記がヴィンテージ感を出してます。
CARTIER TANK OBUS , 1930
こんな風に文字盤や細かい仕様も数え切れないくらいバリエーションがあるのが魅力のひとつかもしれません。今後、女性の時計でもヴィンテージの相場は上がってくるかもしれませんね。
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