BMWがついにアルピナを買収。元々独立していたAMGが1999年にメルセデス傘下に入ったのと同じような運命を辿った感じですかね。

アルピナは独立した自動車メーカーとして BMWからボディ供給を受けアルピナ車を製造してきましたが、2025年末でその体制を終了。2026年からはBMWのブランドとしてアルピナ・モデルが用意されるようですね。このニュースはいささか 残念な面もありますけれど、今後の来たるべき電動化なども踏まえたら、これは必然というか 避けられなかったと思いますし、両者にとっても良い決断になると思います。

ただしAMGが「メルセデスの単なる高級グレード」に成り果てたいま、BMWとアルピナの微妙な関係性（とは言っても昨今のモデルはほとんどBMWが作っていて、最終アッセンブリーがアルピナで行われているという側面が強かった訳ですが…）は、他に例を見ない稀有な存在でした。買う側からすればドイツの小さな自動車メーカーから特殊なチューニングカーを購入しながらも、 塗装などを含めた品質保証はBMW車と同じサービスが受けられるという安心感があるのも良かったですし。ただし電動化を含めた最新のモデルを古典的な手法で 外部メーカーがチューニングするというのは もう限界だったのではないでしょうか。

Cf. alpina