アートディレクションという観点から、黎明期のPCゲーム の パッケージデザインを色々見てたんですが、やはりウィザードリィ が群を抜いていました。ゲーム内容やコンセプトも一流でしたけど、このパッケージ。今みても アートディレクションが素晴らしいですね。RPGのイメージを変えるようなブランディングが徹底されていると言いますか。現代でもここまで削ぎ落とされたパッケージデザインはなかなか無いと思います。

 

海外版パッケージはもちろんですが、日本版でもこの美しさ。日本に入ってきたのは1985年でしたけど、あの時代にこのグラフィックで、サブタイトルが「Proving Grounds of the Mad Overlord」ですからね。それはそれは とてつもなくオトナの世界に見えました。

 

1987年にはファミリーコンピューターにも移植されたのですが、その時のパッケージもご覧の通り（左から1/2/3）。マリオやドラクエに並んで、これが売られていた訳ですから ショーケースの中での違和感は相当なものがあったんだと思います。

裏側はさすがに少しFC的な仕上げだったようですが。