2018.12.01

セクシーロボットに光線が交錯、スペクタクルなDior日本初のメンズショー

DIOR MEN'S PRE-FALL 2019 SHOW TOKYO 1

Photo:ALESSANDRO GAROFALO

11月の最終日、時間は20時。東京・青海のテレコムセンタービルは、「Dior(ディオール)」メンズ アーティスティック ディレクター キム・ジョーンズの新作を待ちわびる人の群で沸いていた。カウズとタッグを組み、華々しくデビューした2019年春夏コレクションに続く2シーズン目。中央に聳え立つ現代アーティスト空山基による巨大セクシーロボットにレーザー光線が激しく交差するスペクタクルなショーに、多くの招待客が圧倒された。

SCENOGRAPHY BY ALESSANDRO GAROFALO DIOR MEN PRE-FALL 2019 SHOW 7

Photo:ALESSANDRO GAROFALO

1920年代にギャラリストとして働いていたクリスチャン・ディオール。キム・ジョーンズはそのキャリア、そしてブランドと日本の文化的背景との結びつきに着目し、プレフォールコレクションに空山基を迎えたという。空山との協業は空間装飾だけに止まらず、ウェアに落とし込まれたアートワークやブランドロゴなど多岐にわたり、モニュメントにもなったセクシーアンドロイドのモチーフや桜を散りばめたプリントはジャケットやアクセサリーにも取り入れられた。また、アンドロイドの艶はウェアに用いられたグロスとラメのファブリックに、さらにバッグやYoonが手がけるジュエリーやスティーブン・ジョーンズによるキャップにはポリッシュ仕上げのメタルやスチールが用いられるなど、作品へのリスペクトがコレクションのアプローチやクリエイティビティへも影響している。

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Photo:DIOR

コレクションもさることながら、出席者の顔ぶれも豪華だ。デビッド・ベッカムやケイト・モス、ベラ・ハディッド、エイサップ・ロッキーらが海外から出席し、会場では取材合戦が繰り広げられた。また、親交のあるサラ・アンデルマンや藤原ヒロシ、sacaiの阿部千登勢、村上隆、そしてアートワークを手がけた空山基も駆けつけた他、登坂広臣や窪塚洋介、岡田 健史、吉沢亮ら旬のアーティストや俳優たちが新生Diorを纏いショーを観覧するなど、日本ではDior初となるメンズショーにふさわしい一夜となった。

Dior公式サイト

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