2016.01.25

呪文

本屋で推されてたので手に取ってみた一冊
わかりやすいホラー小説かと思ってたんで読んでてちょっと調子が狂ったんですが、示唆に富んだ、、、いや示唆しかないなかなか面白い作品だった。
カリスマは生まれた時からカリスマではない。カルトも最初からカルトではない。ちょっとした萌芽に人の視線が交差し、実際に動き出した結果に成立する。それらに対するカウンターにしても然り。走り出したら止まらない。そこに潤滑油を注げるのがカリスマで、カルトリーダーなのかもしれない。そういう意味では、「より良く生きる」という現代疑いなく是とされている考え方も恐怖の温床だ。意識高い系というカルト。
あと登場人物で性別が明らかになっていない者がいる。どう考えても女性なんだけどな、、。もしかしたら女性的な男性なのかも。

 

 

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Japanese Authors