Patek 5270T-010 (Charity Auction)
The titanium-cased 5270T-010, which was the only one made for charity, was auctioned by Aurel at an event in Geneva, and the winning bid was 9,700,000 CHF (Japanese yen 1.4 billion yen).
Of course, this is a unique watch, and since it's a charity, it's a hammer with a congratulatory gift, so the amount itself doesn't mean much. But the point is why Patek offered this watch.
This watch features 5270, titanium, green dial. Titanium material is considered to be the next trend in ROLEX. And by choosing 5270, Patek intends to continue to promote the perpetual calendar chrono as one of the popular models. Of course, the market will move accordingly. Also, the green dial is probably the purpose of strengthening the market value of the similar-looking catalog models, the 5270p and 5204G.
しかし時計業界というのは本当に面白いです。この時計は14億円の価値がついたけれど、Patekからしてみたら定価 2400万円くらいの5270をチタンで作って1本提供しただけ。工場原価を考えたらもっと安いでしょう。ですがこの高額落札のニュースがハイプとなって世界を勝手に駆け巡り、チャリティ出品の栄誉や宣伝効果はもちろんのこと、自社の他モデルの商品力を支えて、過去のモデルのセカンドマーケットの価値まで高めるというこの構造。そこにPHILLIPSも絡んで、彼らにはこの14億円の時計を仕切ったオークショニアという栄誉が。さらには世界中のディーラー、コレクターまでもがこの動きに乗じて、これからの動きを読んで 利益を生むチャンスが生まれる訳です。14億円払った人は チタン製というだけで高い値段で買わされてる訳ですが、落札者は大金を払って 名を上げることが目的(悪い意味ではないですよ)ですからそんなことは百も承知で落札している。そしてもちろんこの14億円の大半は実際にチャリティに使われる訳です。
つまりこれが「商業主義の出来レース」だとしても誰一人 ズルも損もしていないという。これは考えてみたらものすごい事ですよね。こういう事を成し遂げられるのが 超一流ブランド なのだと思います。
- Keywords:
- Patek Philippe