2016.03.10
M2 1002
初代ユーノス・ロードスター(NA6CE)が販売されていた1991年にマツダ自身がM2という子会社まで設立し、ロードスターをベースにした 3つのスペシャルモデルを販売しました。
車名も「1001」「1002」「1028」とストイックな感じで、当時175万円だったベースモデルの倍近い300-340万円というかなりマニア向けのモデルでしたね。
中でもこの1002は、走りに特化した1001とは違って、大人のライトウェイトを意識したなかなか魅力的な仕様でした。内装はユーノスコスモと同じ本革にYAMAHA製のウッドパネル。外装はRX-7の後期に存在したダークブルーメタリック。
1002はエンジンチューンこそ無かったものの、パワステもパワーウインドも設定が無く、これでも充分にちょっとしたクラシックカーの趣き。
なかでも専用の黒結晶パネルに4連独立メーターとパイロットランプを配したインパネがとにかく泣かせる。これはフォントも含めて素晴らしかった。
しかしながら1002はエンジンがノーマルという理由で販売的には不調に終わり、300台限定とされたが実際は80-100台程度しか生産されずに終わりました。今となってはこの悲運の歴史も良いですね(1001は300台の生産に対し、抽選で倍率が7倍にもなった。1028も300台が即日完売。)
こういうモデルが作られることってもう無いのかな。企画どうこうよりも、ベース車となるクラシカルなデザインの小型スポーツカーがほとんど存在しないのですから、仕方がないかもしれません。