Patek is back.
長らく冬の時代だったパテックのグラコンの時代がやっと来ましたね。5004と3970が、これまで低評価だったのが嘘のような快進撃。5004については黒PT で8,000万あたりがスタンダード、スティール(5004A)やスペシャル文字盤はその倍の 1.5-2.5億という相場感に。普通の5004 が 6263パンダ と同じ価格という世界線ですね。かつてパンダが初めて8,000万あたりに高騰した時、5004は3,500-4,000万くらいで売られていましたから ダブルスコアを一気に詰めてきた感じになりますね。
ただ本来、ロレックスのPNはスティール製の単なる手巻きクロノ。5004はプラチナ製の永久カレンダークロノスプリットな訳ですから、本来の時計界のヒエラルキー的(時計コレクターはそういう視点では考えませんが)に言うなら 5004がPNの2倍以上の価格でもおかしくない訳で、これでもまだ5004がアンダーバリューと言う見方もできなくは無い訳です。
この現象はロレックスの人気がどうとかいう話ではなく、やはり相場が高くなりすぎたからでしょうね。PNがあまりにも高くなり 1億円を超えるようなレイヤーに入ってくると、買う方は心理的安心感を求めるもの。パテックはロレックスに比べて Fake が圧倒的に少なく、メーカーとしてアーカイブの発行もできる。しかもこの辺りは生産が 90年代以降がメインの時計ですからコンディションも付属品も手巻きデイトナより圧倒的に安心して買える個体が多い。それでいて時計は美しい訳ですから、こうなるのも必然とも言えるでしょう。
ただいつも思うのですが、人間の心理は本当に面白い。5004P が3,500万で売られていた時は 誰も見向きもしなかったのに、5,000万になり 6,000万になると一斉に買い始める。これは人類の歴史の中で何度も繰り返し起きてきた現象ですから、何も時計に限った話ではないのですけれど。
MSO:Michael Steven Ovitz (= ハリウッドのCAAエージェンシーの創始者) がオーダーした一連のシリーズ。中でもプラチナは貴重で、やはりかなりの高額落札となりました。ダブル・ドット・マーカー(アワーマーカーはゴールドの球体で、ミニッツスケールには夜光マーカーが配置)と 夜行付のプロペラ針を採用。 6時位置に「MSO」のモノグラムがプリント。
5004A:2012年頃に最後のムーブメントを使ってスティール製の5004Aを生産し限られた顧客に販売されたもの。スティック・インデックス仕様のグレー文字盤、リーフ針。実はアラビアダイアルをベース(インダイアルを見ればわかる)にスティック仕様にしたのはこれが初めて。50本限定で当時の定価は270,000CHF (当時の5004P よりも高価だった)。
ローズゴールドケースのスペシャル文字盤。12時のインデックスがローマ数字のⅫ のタイプ。
5004の象徴のようなプラチナ 黒アラビア。スタンダードの中で最も人気の組合せ。
5004としては珍しいダイアインデックス。アラビアより僅かに相場は安いですが、ストイックで悪く無いです。針が3970と同じストレートになってしまいますが(アラビアはリーフ針)。
3970 の 2ndシリーズのRGケース。リーフ針、長方形のインデックスが特徴。近年 2nd の値上がりが顕著で、今回も5004に迫るような価格がついている。
3970 のバゲットダイア仕様といえる 3990プラチナ。数が非常に少ないため 3970Pの2倍前後の価格となる。
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