2015.11.02

Ref.6240

ここ最近、ヴィンテージロレックスの海外のトップディーラーの話題といえば6240。この6240は手巻きデイトナのノンオイスター時代にこっそりと作られたロック付きプッシャーを持つリファレンスで、一般的には「 6263のプロトタイプ」的な意味合いで製造販売されたとされているモデル。

ポールニューマンの異常な高騰を背景に、ポール以外の文字盤のレアなものにトレンドが移行してきたなか、ROLEXロゴのみの通称”SOLO”の6240がオークションに出たのが契機となり、6240全体の評価が上昇。ソロはともかくとしても、6240自体がポールより断然、数が少ない事にコレクターが気づき始めたのもあるのでしょう。

この6240のキモはなんといっても「時計の見た目はオイスターデイトナなのに、ノンオイスターの文字盤を入れて許される唯一のリファレンス」って事ですね。だからもちろん、時計好きとしてはノンオイスター文字盤が入ってる6240でないとダメな訳です。

そして6240を狙うならば、他のデイトナ以上に「文字盤の表記」「ベゼル」「プッシャー」「針」に徹底的にこだわらないと、単なるノーマルデイトナに見えかねないので重要なポイントになってきます。シリアルごとに入れて良い文字盤はほぼ決まってくるので、そこが難易度が高く、かつ時計好きを熱くさせるところなんだと思います。あとは合わせる革ベルトの選定もかなり重要になってきますね。

こちらはスモールデイトナ表記。ベゼルはMK1、プッシャーはMK0。初期のMK0は真鍮で経年劣化でこんな色合いになる事も多いのが特徴。ストップ針は正三角形で、インダイアルの針は左のみストレート。

こちらはジャンボと呼ばれる大きいデイトナ表記。同じくこちらもベゼルはMK1、プッシャーはMK0で、インダイアル針は左のみストレート。

いわゆる”SOLO”。実際この文字盤が入って売られていたかどうかはともかく、昨今のオークションでは条件が揃えばアリとされてる状況。こういった状況の変化も含めて、ヴィンテージは面白いのかなと。

 

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Rolex