2019.10.19

CHRISTIE’S Geneva

ジュネーヴのクリスティーズがなかなか面白いライナップですね、今回のPHILLIPSは出品が取り消された個体(JPS Tiffanyなど)もあったので、クリスティーズとサザビーズにも期待がかかります。

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まずは6262のチェリー。何故チェリーがこんなに高いかというと、金無垢の手巻デイトナには普通は赤文字表記は無いんです。見たことありますか? でも6264/62の黒文字盤にだけ僅かに赤デイトナ表記が存在。もともと金無垢の6262/64自体が珍しく(特に6262の金無垢は相当にレア)、その上に赤文字という訳です。ただしこの個体は残念ながらコンディションは良くないですが、それでもこのEstimateをつけてきました。PUCCIの鑑定書付だとか(ただしPUCCI書籍の個体ではないです)。

 

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次はシャンパンの金無垢のポールニューマン。実はこの個体は6241なんですが、39ベゼルを装着した状態のようです。その辺の事情もあるんですが、コンディション自体はまずまずなので、こちらも300-500KのEstimate。6241の金無垢のベゼル(パーツだけで相当な金額する上に、お金を出しても誰も売ってくれないパーツです)を所有してる人向きかもです。

 

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次は6265のMk2のPNパンダ。シリアルは2.874.405。最近は6265でもコンディションが良ければ6263より高い事も多いので、やはりコンディション次第でしょうね。今回はフランスの個人オーナーからの出品だとか。Estimateは320-520K。ステンベゼルの6265パンダはけっこう独特の雰囲気があるので、人気があります。ただしPusherが少し気になりますね。

 

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次は久しぶりのレッドトップの6200が出てきました。Ref.6200は1950年代のサブ黎明期に作られたモデル。文字盤には多くのバリエーションがありますが、369文字盤、リューズガード無しのビッグクラウン、レアなベゼルなどの特徴を備えた、サブマリーナ好きには究極の1本とも言われているモデル。コンディションは決して極上ではありませんが、このあたりの50年代のモデルは当時の夜光塗料のラジウム(1960年まで使用された) が出す放射線の影響で文字盤の劣化が避けられない事情もありますし、そもそも製造から65年経ってますからね。

 

 

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こちらの6263はASPREYによって、オマーンに納品された個体。ただし時計本体にはKhanjarロゴは無く、ボックスと関係書類のみにだけあるというもの。文字盤はノーマルで、ケースバックにAspreyエングレーヴのみ。時計そのものはシリアル9.12のビッグレッド。ですが、Estimate は通常のビッグレッドよりかなり高い150-250K。さて、どうなりますか。

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Rolex