2019.09.13
Transition of Interior
現行Sクラスが発表された時、かなり意欲的なデザインのステアリングを採用していたのを覚えているでしょうか。6時の位置に筆記体のロゴまで入った、特徴的なレトロ調のデザインでした。
これ、結構好きだったんですが、やはり評判が良くなかったのか、フェイスリフトですぐに常識的デザインに戻されてしまいました。もちろんこれはコストダウン(=他モデルと共用化)という目的もあったとは思うのですが、こういう事って時々あります。
上)デビュー時の内装 下)マイナーチェンジ後
特に初代モデルに多いのですが、当初は内装全体にデザインテーマを掲げて、そのコンセプトを色んなところに反映させ、特徴的なディティールを採用。ですが結局は、顧客からの悪評や高コストを理由に、モデルチェンジを重ねるたびに常識的なデザインになっていくというパターン。
例えば、初代カイエンのこの特徴的なステアリング。逆三角形で斜めの下二辺にスイッチが並んでいるという非常に意欲的なデザイン。これもモデルチェンジで消失したもののひとつと言えるでしょう。
こちらは初代CLS。ダッシュボードのかなり高い位置に左右1枚の大きなウッドパネルを置き、その中にエアコン操作盤を配置するという。これも実はかなり意欲的なデザインでしたが、モデルチェンジですぐに廃止されましたね。
初代 Boxsterの内装では楕円形のモチーフを色んなところで反復して使用。エアコン吹出口やインパネ、果てはサンバイザー裏のミラーなども楕円形でしたね。これも当然、モデルチェンジで消失しました。
こういうディティールが後から、評価されることもありますよね。
インパネ、エアコン、各種スイッチ等 に楕円形モチーフの反復。
サンバイザーの裏のバニティミラーも楕円形
ドア内張りにも楕円形のイメージ
- Keywords:
- Sedan