HF’S Winter Warmers 【後編】
音楽、ファッションなど多分野にわたり活躍し続けるアーティスト 藤原ヒロシ。仕事や旅、プライベートで出会った数々のアイテムの中で、彼の心を今温めるモノとは?HFがセレクトする2018 Winter Warmers 12選をお届けする。【後編】
7 Moncler Fragment Hiroshi Fujiwaraのコート「VALLOR」
「モンクレールとの仕事は楽しいですよ。勉強になることが多いです」と今年6月に本格始動した「7 Moncler Fragment Hiroshi Fujiwara」。HFは、そのファーストコレクションの中でも最も象徴的なアイテムとなった「バックステージ」コートを自身でアレンジしている。「バックロゴをブラックカラーで統一した一見無地に見えるコートも作りたかったのですが、採用されなくて。なので、自宅でハンガーに吊るして黒いスプレーで塗りました」。パンクなアプローチによる塗装は着る度に少しずつ剥がれ、愛着の湧く1着となっているようだ。
CAREERING #HF001 & 002-soppasu BLACK
RESTIR(リステア)で限定発売された「CAREERING(キャリアリング)」の「HF」定番2作のブラックカラー。「メッキのような黒の素材で、そのものそものもが持つ黒色という質感がいい。ピアスはあまり付け替えるタイミングがなくて、一度つけたらあまり変えないんですけど、今付け替えて見ましょうか」と取材中に着用していたゴールドからブラックへと衣替え。
SEDITIONARIES Mohair Sweater
この状態で残っているのって、すごくないですか?機会がなくて一度も着てないんですけど、今年は着てみようかな」とクローゼットから出してきたのは、ヴィンテージのセディショナリーズだ。「80年代に友人に譲ってもらいました。モヘアセーターは6、7枚持っているけど、無地はコレだけ。せっかく買うなら派手なものをと、当時無地は人気がなかったんですよ。今ようやくコレを着たいという気分」と着下ろし宣言。「パンクは77年がデビュー年。10周年経った頃、ポパイの特集があったり賑やかだったから記憶に新しいけれど、もう誕生から40年が経ったんですよね」と懐かしんでいる。
Mai Kurosaka 『appétissant』
「彼女の絵を持っているんです」と手渡されたのは、若手画家の黒坂麻衣(くろさか まい)の作品集。フルーツやパンなど食べ物の絵を収録したzineで、題名はフランス語で甘美なという意味の「appétissant」。最近は美味しいものとの出会いを頻繁に愉しむHFにぴったりの1冊となったようだ。
>>「S.U.C.C.」のポートレート展でも展示
Nike Mars Yard Overshoe
現代アーティスト「Tom Sachs(トム・サックス)」と「NIKE(ナイキ)」の10月に発売された新作スニーカーに、「もうこれは、大人のおもちゃだね」とHF。「トム・サックスとは仲も良いし会えばよく話すんですが、彼が手がけるナイキは『すごいな。さすがだな。』という感じ。中には(Nike Craft Mars Yardのような)スニーカーが入っていて、発見した時はもう一足、スニーカーが付いているようなお得感があった。見た目はインパクトがあるけれど、ちゃんとしたスニーカーなんですよ」と賛辞を贈り、「雪山でも履けそう」とジョークを交えた。
Burton AK457 GUIDE JACKET
「毎年制作しているんですが、今回は最高の出来。最高傑作です。色もとても気に入っています」と自信を見せるのはAK457のガイドジャケットだ。「毎シーズン基本的には大きな進化はしないけれど、今期は集大成として過去の製品の満足した点を落とし込んで、ベスト盤のようなエディットをしたんです」。これまでの機能はそのままに本当に必要なものを詰め込んだその仕上がりに、「とにかく便利。僕は傘を持たないので、旅行にもこのジャケットを持参します。ボード用だけど普段使いもでき、とにかく便利」と、今年はオンオフでヘビーユーズ間違い無しのようだ。
>>ボード好きにHFがオススメする場所は?
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