2016.06.29
Panamera 4S
先代モデルから大きなイメージ変化は無いですが、世界基準のスタンダード感はきちんとありますね。世界のどのマーケットでもきちんと理解され、かつデザインクオリティが担保されていると言いますか。
ビジネスデザインとして見ると、日本の高級車はまだ一歩及んでない感じはします。ただ日本のメーカーに言わせれば「こんな高い値段をつけれるのなら、いくらでもできるよ」って事になるのでしょうけど、それもまたブランドの力なんですね。
この4ドアのセダンに2,000万円近いプライスをつけて、それを売る力があるブランドは本当に少ないです。ポルシェはカイエンをデビューさせて15年くらいで、スポーツカーとしてのブランド力だけでなく、超高級セダンやSUVを売る力も獲得しました。よく考えてみたら、こんな事を成し得たブランドって過去にもほとんど無いかもしれません。
でも難しいのは、それが何かというと、結局は過去の実績なんですよね。「何十年もレース活動で輝かしい栄光を刻んだあのポルシェがSUVを作る」っていうストーリーに人々は納得する訳で。ポルシェとしては、売れない時代も倒産しそうな時も、ひたすら耐えてスポーツカーだけを追求し続けた。そのすべての歴史が今の成功をもたらしていると。
ブランドビジネスにとって、歴史はかくも重要といったところでしょうか。
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