欧州で先立って受注を開始した電気自動車の Honda e 。2019年内に発表される量産型も、概ねこの最終プロトタイプと同じという事らしい。個人的には「Honda e」は、この20年で日本が作った最もデザインの良いクルマの1つになるかもしれないと感じています。

可愛いだけではなく、きちんと大人っぽさを持ち合わせているデザインであること。これは本当に大切な事で「人々に愛される可愛らしさを持ちながら、大人の男が一人で乗れる雰囲気をも持っている」という要素は、過去の小型車の名車たち FIAT Panda や Rover MINI が必ず持っていた要素だと言えるでしょう。

Honda e は奇跡的にも、その要素を完璧に満たしているデザインだと思います。これが何を意味するかと言うと「世界マーケットにおけるミニのポジションを初めて奪う可能性がある初めての日本車」ということではないでしょうか。

もしEVとしての性能も一流であれば、都市型スモールEVのワールドスタンダードになる可能性もあるでしょう（BMWはi3 でこれに失敗した訳ですが）。いずれミニのようにこれを改造して乗る人も必ずでてくるでしょうし、このデザインならパリでもロンドンでも違和感なく街に溶け込むこともできそうです。それでいてデザインの中にどこか日本らしさも感じます。

 

あとは、このヘッドライトをはじめとするパーツ類や塗装フィニッシュのクオリティを下げることなく量産化して、適切なマーケティングを行えば本当に楽しみなクルマだと思います。