2016.03.31

5512 underline 4Liner

最近の5512の動向について。

5512は初めてリューズガードがついたサブマリーナで、1959年から1977年くらいまで約20年という長期にわたり生産されていました(5513を入れたら27年間)。だから初期のモデルと最後期のモデルは全くの別物と理解するとマーケットを理解しやすいです。

もともとジェームスボンド・モデルの 6538の人気もあって、サブマリーナは基本的にリューズガード無しのモデルの方が価値が上という基本構造がありました。だから5512は、リューズガード無しの5508や6536/1 あたりよりも市場価格も低かったのですが、ここへ来て5512の初期のものだけは価格が高騰し、リューズガードなしの5508や6536/1よりもはるかに高くなってきてます。

その高騰の中心的存在は初期の1959〜65年くらいまでに生産されたサークルミラーの5512です。リューズガードの形状が違う最初期のSCG、EAGLE BEAKは別格として、人気が集中しているのが65年くらいまで生産されていたといわれる4行表記のサークルミラー文字盤を持つ個体。いわゆる「5512 4Liner」と呼ばれるモデルで、これがかなり高騰してる状況。

 

5512 underline 4Liner

 

4Linerの中でも特に underline を持つ「underline 4liner」のコンディションの良いものが非常に高くなっており、アンダーラインなしやエクスクラメーションの4Linerはそこまでではないものの、全体的にかなり相場を上げてます。4Linerがこんな状況なので、2Lineサークルミラーでさえも、すでにスタンダードのノンオイスターデイトナより高くディールされ始めています。

 

5512 exclamation 4Line

 

こちらは4line の exclamationマーク入り。6時の位置にドットが見えますでしょうか。相場としては underline が上。

50年代のサブは小さくて華奢なイメージがあるのに対し、5512はひとまわり大きくなり(それでも最新のサブより全然小さいですが)ビンテージの繊細さに加えて、ある種の存在感も合わせもつのが魅力でしょうか。

 

 

5512 exclamation 2Line

 

 

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Rolex