ゲルハルト・リヒター展
東京国立近代美術館で ゲルハルト・リヒター展がいよいよ始まりましたね。 ビルケナウ(日本ではアウシュビッツという名前で認知)収容所で囚人が隠し撮りした4点の写真(この写真も展示)を元に制作された 黒い抽象画の連作。キャンバス油彩のオリジナル4枚と、反対側にそれをフォトパネルにした作品と対峙するように展示されています。会場は少し暗めですが、ビルケナウを鑑賞するシチュエーションとしては最適かもしれませんね。
BIRKENAU 2014, 260 x 200 cm , Oil on canvas
その他にも 近年の抽象画の大作や、 初期の作品群、グレーミラーに とても珍しいレッドミラー。そして大きなカラーチャートから、あのスカルまで。バランスよく色々な作品が見れる展示となっていますので、リヒターに詳しくない人でもきっと楽しめると思います。展示会のロゴなどは平林奈緒美さんで、音声ガイドは鈴木京香さんが担当しているので こちらも是非。スカルは残念ながらアクリル越しにの鑑賞となってしまいましたが。
Skull 1983 , 55 cm x 50 cm (548-1) Oil on canvas
Abstraktes Bild(778-4) , 1992 これはかなり有名な作品で、リヒターが初めてアルミキャンバスに描いた抽象画。100 x 100cm
カラーチャート作品とグレイペインティング。
リヒター財団から近年の最新のアブストラクト。
Flowers , 1992 ,Oil on canvas リヒターが描いた11点しか存在しない花のひとつ。こちらも日本で見れるのは最後だと思います。
今回は残念ながら、ポスターEditionなどの発売はありませんでしたが、同時開催で六本木の Wako works of Art でも「ドローイング展」が開催されていますので、そちらも是非。
- Keywords:
- Drawings
- Photography