8月13日、「LISTEN TO HIROSHI FUJIWARA」とプリントされたブートTシャツが発売された。

このTシャツの”元ネタ”は、伝説的逸話が残る「LISTEN TO BOB MARLEY」Tシャツだ。90年代にELEMENT（エレメント）の創業者、Johnny Schillereff（ジョニー・シラレフ）が”辛い時にはいつもボブ・マーリーの曲に励まされてきた”という思いをグラフィックに落とし込み、Tシャツを製作。「STUSSY （ステューシー）」創設者のショーン・ステューシーら著名人が着用し大きな注目を集めたが、ボブ・マーリー側からの許諾を受けられず発売禁止となったという。

View this post on Instagram

8/13 #New荷 ‼️ 明日リリース時は、 Hiroshi Fujiwara 氏の 音源ご持参頂いたお客様にのみ #LTHF Tシャツを 販売させて頂きます。 複数枚お持ちいただければ、 ご持参頂いた枚数分のTシャツを お買上げ頂けます。 ※デジタル CD アナログ同じタイトルのモノは1枚のカウントとさせて頂きます。 当時は店頭のみの販売となります。 #813 #FM #juntheculture #hiroshifujiwara #LTHF #listentohiroshifujiwara #approvedbootleg

A post shared by Winiche & Co. Warehouse (@winiche_warehouse) on Aug 12, 2019 at 1:49am PDT

そのストーリーを元ネタにクリエイティブディレクターのDKJが仕掛けた「LISTEN TO HIROSHI FUJIWARA」は、日暮里にあるセレクトショップ Winiche & Co. Warehouseのみで販売。発売日には、お盆初日にも関わらず行列ができ賑わったという。店頭に立つWinは「グラフィックだけじゃなく、メッセージ性も含めたストーリーがこのTシャツの持つ意味だと思います。タイニーパンクスからメロディアスなヒロシさんの楽曲等今までいろいろな楽曲を好きな人達に着てもらえたら最高です」と、当日は藤原ヒロシのCDを持って来てくることを条件に販売。行列の中にはリミックスのCDを含む10数枚を手に並ぶ人の姿もあったという。「ハードを持ってここまで来てくれるのは正真正銘のファン。率直にブートの意図を共有できたようで嬉しい。ハイブランドからストリートまでブートが溢れているが、グラフィックを通じてメッセージをダイレクトに伝えるのは今の時代に合って面白いんじゃないか」と振り返った。なお、発売日はお盆初日に合わせた仕掛けではなく、藤原がラジオ番組を持つJ-Waveの周波数FM81.3にかけて設定したものだという。

Winiche & Co.は2007年にブルックリンで創業。Winの地元である日暮里は国内最大級の繊維問屋街が存在するエリアで、空き物件となっていたボロを扱ってきた倉庫を借り、2012年にショップを出店した。

■Winiche & Co. Warehouse
住所：〒116-0014 東京都荒川区東日暮里6丁目8−13 3F