LOUIS VUITTON FASHION EYE SILK ROAD BY KISHIN SHINOYAMA
「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」のフォトブック「ファッション・アイ」シリーズに新たに5タイトルが加わった。今シリーズでは、篠山紀信が日本人フォトグラファーとして初参加。篠山は1981年と1982年に出版された8巻の写真集から、日本の古都奈良から西洋の各地までの旅の作品をピックアップし、「シルクロード」と題した1冊に仕上げた。全304ページにも及ぶ収録作品の中には、アフガニスタンのバーミヤン大仏やパルミラの古代都市、シリアのアレッポの青空市場といった文化遺産の貴重な記録も含まれ、戦争と狂信の暴力によって今や地 図から消し去られた場所を垣間見ることができる。
「ファッション・アイ」はファッションフォトグラファーの視点で街や地域、国の魅力を捉えたフォトアルバムシリーズで、2016年から年1回のペースで刊行されている。装丁は統一されていながらも、紙質やページ枚数などはフォトグラファーによってディレクトされているのも特徴だ。
今回はこのほか、OLIVIERO TOSCANI(オリビエーロ・トスカーニ)はシチリア島のランド・アートの傑作クレット・ディ・ブッを、 HARLEY WEIR(ハーリー・ウィアー)はペルシャの現在と過去が交差するイランを、QUENTIN DE BRIEY(クエンティン・デ・ブリエ)はバリ島とその近隣諸島の日常生活を、PAUL ROUSTEAU(ポーを撮影。それぞれのフォトグラファーの視点と歴史的な遺産との対峙により生み出されたフォトブックを通して両者の新たな魅力に触れることができる。
なお、ルイ・ヴィトン 六本木ヒルズ店と新宿店では、篠山の収録写真から厳選した作品を展示するスペシャル・ディスプレイを開催中。会期は11月20日まで。
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