2022.04.15

Gold PN in Geneva

ジュネーブのオークションに3つの金無垢のポールニューマンが 揃って出てくるようですね。

まずはPHILLIPS に JPS が。ケースはもちろん6241で14K。シリアルは2.084.363で、文字盤のコンディションも良さそうな個体。ラグのエッジはやや崩れていますが、全体としてはまずまずの個体と思います。Estimateは700K-1.4M(CHF)とかなり高くなってきました。少し前は400-800KというEstimateが多かった事を考えたらこの1-2年で相当に高くなりましたね。現在のところだと数が最も少ないとされるレモンの方が相場は上とされてはいますけど、デザイン的にもJPSは黒文字盤ですから 今後を考えたとき、最終的には逆転する可能性もゼロでは無いのかもしれません。

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そしてクリスティーズにレモン が出品。これがなんとインダイアルがブラウン化したトロピカル文字盤なんです。ケースはもちろん6264で18K。シリアルは2.357.384で、写真を見る限りインダイアルとアウターサークルもブラウンになっていますね。夜光 はかなりくすんでいるのは非常に残念ですけど、レモンでトロピカルとなると世界に数本(もしかすると1本?)でしょうから、そこはまあ仕方がないと言う感じでしょうか。Estimateは当然今回の3本の中でも最も高い900K-1.8M(CHF)ですが、どうなりますか。なおこれとは別にNYのPHILLIPSにもレモンが出てきます(コンディション自体はNYの個体が上)。

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こちらが実機の画像。残念ながら夜光は真っ黒ですね。ただしインダイアルのブラウンはかなり綺麗で均一な色調。

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そしてクリスティーズに同時にシャンパンも登場。今回の個体は 文字盤が史上稀にみるコンディションなので、もしかするとかなりの高評価になる可能性がありますね。18Kの6241で、シリアルは1.757.887。ただし裏蓋にファーストオーナーによると思われるエングレーヴあり。これはコレクター目線ではマイナスの評価ですけど、日付は1970年で 最初に販売された時代的にもマッチするので、これをどう評価するかですね。

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これが実機の画像ですが、夜光を含め文字盤のコンディションは素晴らしいですね。これほどの個体はなかなか出てこないと思われます。

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個人的にも長年 ビンテージロレックスを追ってきた立場だから よくわかるのですが「デイトナを追求していくと 結局は金ポールに行き着く」という部分はひとつの真理として あるのかな、と思います。もちろんコレクターによって好みや、趣向、フォーカスするモデルはあると思うんです。金ポールより高価なモデルもたくさんありますし。でも 最後はそこに行くしかないと言うか。これは何も本当に買う買わないに限った話ではなくて、自分の中での ベスト・デイトナ をどのモデルと考えるか… そういう意味においての話ですけれど。

 

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Rolex