さて、992のデリバリが夏以降と近づいて来ました。まず、気になるのは大きさだと思うんですが、やはり911としてはかなり大きくなりました。フロント幅は現行比で45mmも拡大。

全長×全幅×全高＝4519×1852×1300 mm と、リアはノーマルのカレラ系も全てワイドフェンダーに。リア全幅はカレラでも991のGTSくらいある訳です。しかも991以降は海外発表値よりも日本での車検証の実際の全幅は少し大きい（例えば991後期カレラは幅1,803mmの筈が日本の車検証では1,830mmもあった）ので、全幅1,852mmは実際は1,860-1,870mmくらいになるかもしれません。ここまで来ると、911が遂に幅 1.9mを超えるのも、時間の問題です。ひょっとすると、つぎの992ターボで1.9mを超えてくるかもしれません。

リアのコンビランプは相当パナメーラに似せてきましたね。もちろんブランド・アイデンティティの統一という観点からすると当然の流れなのかもしれませんが、少し911のキャラクターが弱く感じられるような気もします。リアフェンダーの張り出しは相当なもので、もはやノーマルカレラがかつてのターボ並みのボディを持つとも言えるでしょう。991後期から始めた縦方向のフィンを持つエアインテークは続けて採用し、その中央にわざわざ配置したハイマウントストップランプは今回のデザインの中で最も新しい試みかもしれません。

ホイールは初の前後異サイズで前20、後21インチ。これは写真を見るとわかりますが、リアは特に相当に大きく見えますね。昨今の新型車はポルシェに限らずですが、ホイールが大きい仕様が必ずしも乗り心地が悪いとは限らなくなってきてるので、これは自然の流れと言えるでしょう。

991にも設定されていた、最も高価なヘッドライトの「PDLS Plus」も進化。84個の独立したLEDで照射エリアを細かく調整するLEDマトリックスヘッドライトを使用しているのだとか。これも「最近の高級車は前後ライト類に異常にコストをかける」というトレンド通りなのですが。