初代SLKの発売前にコンセプトカーとして1994年に２種類のプロトタイプが発表された。

まず春にトリノで SLK I concept が発表。ボディはシルバーで内装は赤。外観もイメージは生産型に近いけどヘッドライトもかなり違うし、内装は色こそ生産型と同じですが、デザインは素材は全く違いますね。ダッシュボードはかなり凝ってて、高級感もあります。

そして同年の秋にパリで SLK II concept が発表。I に比べると内装などもより生産型に近いデザインになりましたね。ボディはブルーで内装は青とオレンジ。

そして実際に市販された生産型のSLK。全体のプロポーションは踏襲してますが、特徴的だったヘッドライトがわりと普通なデザインになってしまいましたね。

そしてそれから20年後。名前は変わってSLCに。かなり高級感も出て、この20年間でデザイン技術が上がったようにも見えますが、全幅が1715から1810mmへと10cmも大きくなってますからね。

横幅が10cmも拡大したらデザインの自由度が上がるのは当然なので、単純な比較はできないけれど、同じものをデザインしてもこれだけテイストが違うというのが20年という時間なんですね。