「“移動”を楽しみたいすべての人へ」。CITERAディレクター永直樹Sponsored
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2016年9月にデビューする新しいファッションレーベルCITERA。
テーマとして掲げる“アクティブ・トランスファー・ウェア”とは、一体何を意味するのか? どういった層をターゲットに、どのようなコレクションを展開するのか? そして、オンラインのみという販売スタイルを取ったのはなぜか? 同ブランドのディレクターを務める永直樹に尋ねた。
Photo_Kengo Shimizu | Edit&Text_Issey Enomoto
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永 直樹
19 74年生まれ。国内外から高い評価を得ているファッションブランドvisvimの創業メンバーのひとりであり、デザインやマーケティングに携わる。同ブランドを退社後、音楽レーベルAUDIO ARTSを主宰するほか、グラフィックデザイナーとしても活躍。2016年、CITERAのディレクターに就任。
都市生活者にふさわしい快適なウェアを提供するため、機能を“引き算”
——まずは、CITERAという名前の由来について教えていただけますか。
「“都市=CITY”と“大地=TERRA”を掛けあわせた造語です。たとえ都市に暮らしていても、厳しい気候の変化に見舞われることがありますよね。突然強い雨が降ったり、台風が襲ってきたり、冬は氷点下まで冷え込んだり。アウトドアブランドのウェアならそれらに対抗できますが、都市で着るにはいささかオーバースペックなところがある。CITERAでは、都市生活者にふさわしい快適なウェアを提供するために、機能を“引き算”しながらかたちにしていくことを意識しています」
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——CITERAのテーマである“アクティブ・トランスファー・ウェア”にはどういった思いや意味が込められているのでしょうか?
「今回、新しいブランドを立ち上げるにあたって、普段の僕らの生活を改めて振り返ってみました。今は交通手段が発達し、昔に比べたら移動が格段に便利になりましたよね。でも、洋服に関して言うと、機能的で、快適に移動ができて、なおかつ見た目のことまで考えられたものって、ありそうでない。CITERAではそういった洋服をつくりたいと考え、それを“アクティブ・トランスファー・ウェア”と名付けました」
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——“アクティブ・トランスファー・ウェア”とは、具体的にどういったウェアを指すのでしょうか?
「たとえば、シェルジャケットにしても、完全防水のゴワゴワしたものではなく、ストレッチが効いていて着心地がよくて、それでいて雨はしっかりと凌いでくれて、見た目もスマート。それがCITERAの提案する“アクティブ・トランスファー・ウェア”です」
ファーストコレクションのキーアイテムは“アウター”と“バッグ”
——CITERAはどういった層をターゲットにしているのでしょうか?
「移動する機会が多い人に限らず、外に出ることや移動することを楽しみたい人。つまり、アクティブにトランスファーしたいすべての人です。デザイン的に奇をてらったものはないので、世代を問わず着てもらえると思います」
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——ファーストコレクションのなかで、特にキーになるアイテムは?
「アウターとバッグです。アウターは気温や気候に応じて計4型ラインナップしています。いずれも軽くて温かくて動きやすいことを重視しました。バッグは、使いやすいことを前提に、機能的にもデザイン的にも過剰にならないようなつくりにしています。また、ラフに使えるよう、帆布やコーデュラナイロンなど丈夫な素材を採用しました」
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オンラインを通じて、届けたい人へダイレクトに届ける
——販売がオンラインのみということですが、そういったスタイルを取った狙いは?
「現代的なスタイルを提案する新しいブランドなので、お客さんとのコミュニケーションや販売手法も、今までとは違うものにしたいという思いがありました。そして、自分たちが届けたい人にダイレクトに届けたいと考えるなかで、オンライン販売のみという手法をとることになりました。スマートフォンからサイトにアクセスして、手軽にオーダーする。今だからこそできる手法だと思います。また、今後は新しいツールやデバイスを通じて、海外の人たちにも知ってもらえる環境を作れればと思っています。一方で、実際にものを見てみたいという方もいらっしゃると思うので、時にはポップアップストアをオープンするなど、いろいろなかたちで実際のものを見られる場を設けようとは思っています」
——永さんはかつてvisvimの設立に携わっていますが、今回のように新しいブランドをイチから立ち上げ、デザインまで手掛けるというのは初めてのことですか?
「そうですね。自分が中心となって洋服作りにここまで深く関わるのは初めての経験ですが、クリエイティブ監修として携わってくれている梶原(由景)さんのサポートもあり、良い環境のなかで楽しみながらやっています」
なお、9月2日(金)〜9月4日(日)の限定3日間で原宿BA-TSU ART GALLERYにて実際に商品を見ながらサイトで購入できるショールーミングスタイルのリミテッド・ストアを一般公開する。WEBやSNSがベースのコミュニケーションスタイルでブランディングする新たなファッショレーベルの象徴かもしれない。
【リミテッド・ストア】
日時:9月2日(金)~ 9月4日(日)11:00~19:00 ※最終日は18:00まで
会場:BA-TSU ART GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-11-5)
http://www.ba-tsuartgallery.com/map.php