Titanium Nautilus ?
新型のホワイトゴールド製のノーティラス 5811/1G-001 が発表される前、愛好家の間では 新しいノーティラスはチタン製の 6711/1T(とプラチナの6711/1P)になると予想されていました。デイト表示は消失し、40mmから41mmになり、ブレスレットにマイクロアジャスト機能が付くと。
L) 6711/1T-001 R)6711/1P-001
ですが実際はご存知の通り、パテック フィリップは18Kホワイトゴールド製の外装を持つRef.5811/1G をリリースしました。基本的な造形は5711/1Aに同じですが、40mmから41mmに大きくなり、また厚みも0.1mm薄い8.2mmへ。ケース構造もオリジナルの 3700/1A と同じ2ピースに回帰。
5711/1A (left) , 5811/1G (Right)
結局のところ新作は チタンでもなく、デイト表示も継続と… 多くの予想は全くの外れに終わった訳ですが、でも「ノーティラスがいずれチタンケース」に変わるという噂はどうなんでしょうか。
個人的には数年以内に チタン製のノーティラスが登場すると思います。ROLEXのディープシーのチタンを発売しましたし、いずれデイトナにも用意してくるでしょう。業界的に次のトレンドはチタン合金、というのはほぼ間違いない事実。チタン合金という素材が本当にステンレススティールよりも高級腕時計に向いているのか…という議論はあるとは思いますが、この際もはやそれは関係ないのでしょう。腕時計はビジネスですし、結局のところ業界は 新しい素材 を求めている訳です。新素材という事で話題にもなるし、ステンレスよりも定価を高くできますしね。そういう流れでもし、ロレックスとパテックが 同時期にチタン製腕時計の量産を開始したら(デイトナとノーチラスですね)、これは本当に大きな事件となるでしょう。
そしてステンレスの代わりにスポーツモデルはチタンが常識…となってくると、(これがまたこの世界の面白いところなんですが)今度は ステンレスのモデル が値上がりする可能性が出てきますね。「6711T では失われてしまった クラシカルな雰囲気が 5711 にはある…」みたいな感じでしょうか。そうなってくると、また再評価される時計も出てくるでしょうし、16520 や 116500LN あたりの値段も変わってきそうですし。手巻きデイトナはさらに神格化される可能性も。そういう意味でもチタン化の流れは注目に値すると思います。
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