かなり前から存在は噂されてましたが、画像がやっと出ました。488 spider ベースで日本のみの10台の限定車。価格は250万EURとSPモデル並みで、1台ではなく10台という設定。F60 Americaと同じ感じで、あちらはF12ベースで320万usdでしたから、J50はこういう値段設定と。

ENZOやLaF とは別の新たなるビジネスモデルというところですね。向こうは完全特注で専用デザインのスーパースポーツ。こちらは量産モデルがベースだけれど、もはやデザインも別モノだし、数が10台しかないよと。しかもこれだけベースモデルとデザインが変わっていれば、今後の資産価値も安定しそうですし、日本市場に向けてかなり力を入れたという証左なのでしょうかね。ちなみに外装のレッドは特別な赤だとか。

これはビジネス的見地から見ても、非常に興味深い手法です。おそらくこの10台という数字も希少価値を守るために慎重に割り出された数字なのでしょう。ENZOやLaFなどの真のスペチアーレ、そしてスーパーコレクターへ提供するワンオフのSP、さらに今回のような地域限定の10台程度のスペシャルモデルなど、ビジネスのバリエーションも新たに年々拡張しながらも、一方で希少価値が値崩れしないように車の仕様・価格・生産台数を絶妙にコントロールするという、まさに頂上ブランドだけに許されるビジネスモデルと言えるかもしれません。