2018.09.17
監禁面接
「悲しみのイレーヌ」や「その女アレックス」の3部作で世界的ヒットを記録したフランス人作家ピエール・ルメートルの新作。といっても、実はアレックスより前に書かれた作品で、日本での翻訳出版が最近というもの。
失業中の主人公が大手企業の最終試験まで辿り着くが、なんとその最終試験が異常で、その会社の重役会議を襲撃し監禁・尋問せよというものだったというストーリー。設定は非常に独創的で、語り部が交代する基本構造もなかなか面白かったけれど「悲しみのイレーヌ」の素晴らしさには及ばず、という感じでしょうか。小説よりも映画など映像化には向いてると思いました。仏語原題は「Cadres noirs(=Black Exective)」だから、邦題は少し微妙かもしれません。
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