2018.10.28
A class sedan
かつて日本のブランドに比べて欧州の自動車メーカーは車種が少ないのがひとつの特徴だった時代がありましたね。基本的にはC、E、Sの3本。そこにGやSLが加わるくらいで、あとはEにワゴンとクーペだけ、というような。
だがそんな伝統も何処へやらで、メルセデスはAクラスのセダンまでリリースしてきました。しかも現代はもはや自動車販売戦争の時代。エントリーモデルであっても最新のデザインテイストや持てる技術や上位モデルのパーツをこれでもか投入してきます。
今回のモデルにしても CLAと遜色ないどころか、Cクラスの売上に影響しかねないくらい、ショールーム品質を意識した仕上げになってきてます。ステアリングに至ってはSクラスと同じと堂々と宣言してますし。昨今はベーシックなクラスであってもAMGなどの付加価値の高いモデルやオプションが用意されたり、ユーザーにとっては良い時代と言えるのかもしれません。
ですが一方で、下位モデルが豪華になってくると上位モデルとの差は小さくなるので、Sクラスなどの高級モデルの高価格の妥当性の説得が難しくなってきますね。
ポルシェで言えば、ケイマンのデザインや品質や走りを考えた時、果たして911に本当に2倍以上の価値があるのか、と思い始める人がいるのと同じように。
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