2015.12.26
テロリストの息子
911のテロを計画したテロリストの息子のTEDでのトークを基にした本。
日常様々な宗教に触れながら(大学はキリスト教系だったし)無神論者に分類される僕自身が理解出来る範囲は限られているだろうが、ここにあるのは「悪意」から始まる悲劇の連鎖。
1993年の世界貿易センタービルの地下駐車場での爆破事件、その計画を手伝った父親。アメリカ市民として迎え入れられることは父との決別に他ならない。そこに至る少年の物語でもある。
ここに描かれている、ある秩序と別の秩序との戦いとは直接関係のないことだけど、読んでいる最中「日本でいうグローバル化は単なるアメリカへの隷従」という、よく言われる視点が思い出され、頭の中に浮かんだまま消えなかった。
Netflixで映像化すると良さそうだし、見たい。
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