2016.11.14

溺れるナイフ

「君の名は。」もそうだけど、田舎を舞台にし、東京も見え隠れするティーンエイジャーの物語。10代という特別な時期への過大評価というか憧憬に貫かれた映画といった印象、、、だけど原作は面白いのかも。
ただ、映像作品としては「田舎」の描きかたが絶妙だった。
例えば夕方の曖昧な時間にヘッドライトをつけた車が橋の上を行き来するシーンの寂寥感。また港をビル・ビオラの作品のように俯瞰で微動だにせず映し出すシーンの静寂と高揚の対比。この2シーンだけでもチケット代を払った価値があった。

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