2022.05.13

米現代アーティストRashid Johnson エスパス ルイ・ヴィトン東京で展示

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エスパス ルイ・ヴィトン東京で、アメリカの現代アーティストRashid Johnson(ラシード・ジョンソン)の展示がスタート。本展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する選りすぐりのコレクションを世界的に紹介する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環で、2014年に彼が発表した展覧会名と同名の作品《Plateaus》を日本で初めて紹介する。

Rashid Johnsonは1977年生まれ。シカゴ美術館附属美術大学で写真を学び、2001年に初の写真作品シリーズが「ポスト・ブラック」と呼ばれるポスト公民権運動世代の一躍を担うとして、米国内で大きな注目を集めた。2006年には創作の場をNYに移し、彫刻、絵画、ドローイング、映画、パフォーマンス、インスタレーションとジャンルレスに発表。近年ではメトロポリタン・オペラの依頼による大作やニューヨークのストーム・キング・アートセンターで展示された野外彫刻なども手がけた。

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《Plateaus》はジャングルジムのような巨大な骨組みをプラットフォームに、本や植物、ビデオテープ、陶器、トランシーバーなど彼にまつわる多彩な”素材”が異種混交した作品。「こうしたインスタレーションを、私は脳と考えてきました。つまり、シニフィアン(能記)が成長・拡大し、他のシニフィアンと対話することを可能にする複雑な構造です」とRashid Johnsonは言い、同作により生み出される空間を彼は『新しい言語』と定義づける。

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シアバターの彫刻が、ハロルド・W・クルーズの本『The Crises of the Negro Intellectual(黒人知識人の危機)』とどんな関係があるのか?ヤシの木とは?「アルコホーリクス・アノニ マス(アルコール依存症の自助会)とは?それぞれのピースを組み合わせて想像を巡らせながら、アーカイブから紡がれる作者の一面やアイデンティティを覗いてみてほしい。

エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:4月27日~9月25日
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7階
開館時間:11:00 -19:00
入場無料

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