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初のフジワラヒロシ名義となる「Loro Piana(ロロ・ピアーナ)」とのコラボレーション「Loro Piana featuring Hiroshi
Fujiwara」。そのセカンドコレクションがローンチした。
波打つブルトン・ストライプがアイコニック、春夏コレクションの中身は?
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今季はストリートウエアの要素を落とし込んだクリーンなスタイルは継続しつつ、ストライプが際立つ軽やかでスポーティーなコレクションを提案している。キーカラーは白、黒、ネイビーブルーの3色。オリジナルでデザインされた波打つブルトン・ストライプは、シルクコットン素材のセーターに。また、1970年代から90年代にかけてLoro Pianaのスタッフが生地サンプルを運ぶために使用していたトランクケースのキャンバス地に描かれていたストライプにインスピレーションを得て、LPレコードも入るサイズのトートバッグやサンダル、ジャージーの縁にマルチストライプが象徴的にあしらわれている。
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テーラードスーツに使用される上質なウール素材を使用したトラックスーツや、同社の機能性生地ストームシステム®を採用したミニマルなトラベラー・ジャケットなど、「ロロ・ピアーナではやらないようなシェイプなどにトライしてみました」と藤原。最高級と称される素材を使用しながらも、シルエットからもディテールへのこだわりを感じさせるアイテムの数々が魅力的に映る。
アーティスト・今井麗の小さな展覧会
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また、今シーズンはアーティストの今井麗とコラボレーションしたアイテムが登場。「シンプルに麗さんの作品が好きで、ロロ・ピアーナに合うと思った」という藤原のオファーを受けて、今井が描き下ろした新作『VICUNA』がTシャツがラインアップしている。モチーフとなったヴィキューナの原毛は世界で最も細く希少な動物繊維としても知られ、Loro Pianaは長年その保護に尽力してきた。
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「友人に誘われ初めて麗さんの展覧会にお邪魔して一目で好きになりました。麗さんの作品はポップでキャッチーでありながら、どこかアバンギャルドな雰囲気があります」。コレクションのローンチと合わせて、ロロ・ピアーナ銀座店の4階VIPフロアでは、描かれた新作『VICUNA』が展示される「今井麗の小さな展覧会」と題したエキシビジョンを開催。藤原が初めて訪れた展覧会で披露された日常を描いた作品に加え、カーサブルータスのために書き下ろした作品全5作品を観ることができる。展示は5月8日まで。
■Loro Piana featuring Hiroshi Fujiwara公式サイト