2021.01.29

RANGE ROVER

レンジローバー(現在で言えばVOGUE)のデザイン的特徴で、昔から有名なものはフローティング・ルーフ。これはABCピラーをブラックアウトすることで、ボディ色のルーフだけが「浮いてる」に見えるというもの。確かにそうですよね(ボディがブラックの場合や、ルーフを黒にするとダメですが)。

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でも実はもっと重要な デザイン上の大きな大きな特徴は ガラスが上下方向(つまり縦方向)に長くて サイドビューのガラス面積が広い、という事だと思うんですよ。これがレンジローバーに見える大きなポイントなのですが、下記画像を見るとわかるように新しいモデルになるにつれ、段々とガラス面積が小さくなってきてるんです。これはおそらく「ガラスを小さくしていかないとモダンに見えない」逆に言えばガラス面積が大きいままだと、どうしても古臭く見えるのでしょう(サイドの衝突安全性の条件などもあるとは思います)。

そしてもう1点。地面に対して 水平だったルーフラインも新しくなるにつれ 僅かにお尻を下げています。現行モデルを見ると、気づかれないように 実に巧みに ほんの少しだけルーフ後方を下げているのがよく分かります。これが雰囲気を壊さないギリギリのラインなのでしょう。

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これが他のモデル(Velar)になると、もうガラスはこんなに上下に薄くなってしまいます。もちろんこれでもレンジ・ファミリーには見えるんですが、やはりアウトドア的な意味合いの 所謂「レンジ感」は薄れますよね。その代わりに近未来的モダンさが得られるので、VOGUE以外のモデルはこれが正しい方向性なのでしょう。

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こう考えた時に、現在のモデルはのレンジローバーらしく見えるギリギリのラインを狙ってるので、問題は次のモデルがどうなるのかというところ。この最新のスクープフォトを見る限りでは、ガラス面積やルーフ形状も なんとかVOGUEらしさをキープしているシルエットには見えますね。

 

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リアガラスの上下長も、わりとキープされているような印象で、期待できそうな印象です。発表は今年みたいですけど、生産開始はコロナの情勢もあって、遅れそうですよね。デリバリは2022年以降かもしれませんね。

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SUV