2020.09.09

夜に大人が楽しむ原宿:「不眠遊戯ライオン」

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若者の街であると同時に、ファッション、文化、トレンドを生み出すオトナたちの職場である原宿。この地に新しくオープンした「不眠遊戯ライオン」は、そんな原宿のおもしろいオトナたちにこそ愛されるべきミュージックバーだ。

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仕掛け人はアートやファッション、音楽を中心に様々なプロジェクトを手がける2つのクリエイティブエージェンシー「en one tokyo」と「Flemming」の旧友タッグ。彼らが手掛けたこの「不眠遊戯ライオン」の特徴は、まず会員制であること。月曜から木曜の平日に来店できるのは紹介制の会員のみなので、例えばデザイナーやアーティストたちが、音楽を聴きながら仲間と気兼ねなく語れるような空間となっている。一方週末にかかる金曜と土曜はイベント営業となり、会員でなくても来店が可能。渋谷の大バコでイベントをプロデュースし続けた「Flemming」がブッキングする、腕の確かなDJたちが名を連ねるイベントが開催される。サウンドシステムには、世界の名だたるクラブで愛されるVoid Acousticsが導入されているため、特に四つ打ち好きにはたまらない超良音空間が実現しており、海外音楽業界で活躍するプロも納得の音が期待できるという。

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あのデパート”が着想源、懐かしく新しいアート空間

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内装を担当した「en one tokyo」が目指したのは、バブリーな懐かしさと斬新さが同居する空間。同社店舗ディレクターは、「子供の頃、日本橋の“あの”デパートの屋上に行くときのワクワク感。そこに続くエスカレーターで感じた高揚感」に思いを馳せたそう。それをもとに出来上がったのが、老舗百貨店のエスカレーターを丁寧にオマージュしたバーカウンターだ。同様に、昔の映画館やスナックにあったようなベロア張りのソファ、ディスコのミラーボール、プラスチック製のホテルのキーホルダー、高速道路のサービスエリアにありそうなホットスナックケース、「全裸監督」で認知が広がったビニ本、“あの”デパート風のライオン像などなど、ノスタルジックなアイコンが点在し、Yuki Nakajo、志賀俊祐、Tsuri Hiroyasu、GELCHOPといった現代の作家たちの感性や作品とが混ざり合った魅惑の空間に仕上がっている。ロゴはEvisen Skateboardsなどのグラフィックを手がけるFoodeaterによるもの。ちなみにDJブース側のトイレの天井を埋め尽くすビニ本は、ディレクターが神保町の本屋をハシゴし恥ずかしい思いで買い集めた努力のたまものなので、使用の際は是非上を見上げて欲しい。

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大人の舌を納得させるフード&アルコール

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そして『不眠遊戯ライオン』が音、空間と並びこだわったのがメニューだ。「クラブで飲むお酒は基本、美味しくない。その概念をここには持ち込みたくなかった」と、こだわった定番アルコールメニューに加え、「en one tokyo」チームが惚れ込んだ、世界的に活躍する西麻布『Oboro』のオーナー・山川俊太郎監修によるカクテルが味わえる。数種類のオリジナルインフージョンなどで、唯一無二の味わいを楽しめる。さらに原宿「麺散」の人気メニュー“かしわクン”や、「PIZZA SLICE」監修の“ピザまん”など、ホットスナックや軽食も満足いくラインアップだ。

スタッフ用ウェアはBlack Weirdosに別注デザインを依頼し、今後もアーティストやブランドとのコラボレーションマーチなども制作予定。大きなクラブで不特定多数と踊り狂うのもなにかと憚られる昨今、気心知れた仲間と一緒に良い音と美味しいお酒を楽しめる「ライオン」は、まさに理想的なオトナの遊び場として、永く愛されるスポットとなりそうだ。

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不眠遊戯ライオン×Black Weridos ¥6,600(税込)

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不眠遊戯ライオン
住所:150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目19-17 GEMS神宮前7階
営業時間:20:00-27:00(※8月中のみ)
営業形態:月~木(会員のみ入場可能)、金・土(非会員でも入場可)
会員条件:会員の方と一緒に来店で入会可能。
電話:03-6712-5611
instagram:@music_bar_lion

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