2019.02.26

Bugatti EB110

VWが経営する現在のBugattiではなく、戦前の本当の最初のBugattiでもない、1987年にイタリア人実業家アルティオーリがBugattiを復活すべくイタリアのモデナに設立したBugatti Automobili S.P.A が市販した唯一のモデル EB110。

1992-95年に、このEB110をたった139台だけ生産販売して倒産したわけですが、スーパーカービジネスに取り憑かれた男たちの情熱というか、そういうものを感じるクルマではありました。当時の新車価格は約4,300万円。

しかもEB110の開発初期にはパオロ・スタンツァーニとマルチェロ・ガンディーニというランボルギーニ・カウンタックを生み出した2人が担当(後にプロジェクトを離れる)したという点も、この種のクルマの歴史としては重要なところ。彼らがカウンタックで実現できなかった事(4WD、モノコックフレームや空力の改善)をEB110で実現したとも言われています。

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デザインもどこかカウンタックに通ずるところはありますね。ガルウイングだけでなく全体のシルエットや窓の開き方まで。

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内装はシンプルシックで、非常に抑制が効いたテイスト。標準装備のオーディオは Nakamichi の特注品。本来ブガッティはフランスの車ですが、この時代のブガッティは本社も製造もイタリア。その辺りの事情もあって、国籍不明感のある独特の雰囲気の内装になってるのかもしれません。

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もちろん、クルマとしての完成度やエンジニアリング的に現在のブガッティに比べる事は出来ませんし、ビジネスとしても失敗だった訳ですが「悲運の歴史」というのも時が経てば人を惹きつける要素になり得るのが、また面白いところではないでしょうか。

 

 

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