2016.01.10

ELAN(M100)

エランといっても、1989年に発売された2代目の方。ユーノス ロードスターのヒットを横目にリリースされましたが、駆動方式がFFだったり内外装の多くのパーツも他車からの流用だったりと苦しい背景のなかのリリースだったみたいですね。

他社からエンジンやパーツを調達したものの、開発費がさかみ、当時のUS市場で4万usdを超える価格(日本では620万円もした)となってしまい、それでパワートレーンが4気筒でFFと言う成り立ちに説得力が無かったのでしょう。商業的には失敗に終わりました。そう考えたらいまのマーケットのほうが4気筒に対する偏見は無いですね。4気筒ターボは時代の流れでもありますし。

初代ロードスターより短い3803mmという全長が最大の特徴。対して全幅は60mmも大きい1734mmと独特のディメンジョン。この幅に対して相当な短さ。いま見たら個性的なシルエットです。

エンジンは isuzu 製 の 直4の1600ccターボ。そしてテールランプのアルピーヌV6ターボからの流用でしたね。

レトロスペクティブに見れば、最初からビジネス的には失敗が確定しているような車が当時はたくさん作られましたね。いまではこういう車が世に出る事は確実に少なくなりました。

でも、こういう車があとになって面白い存在となることもあるので、良い時代だったと言えると思います。

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