PHILLIPS Geneva 2022
さて、ジュネーヴの季節が近づいてきましたが、今年もPHILLIPS が 流石のラインナップを揃えてきましたね。全体としては ノーチラスとロイヤルオーク 一辺倒だった現行ブームも影をひそめ、またロレックスのヴィンテージが復興してきました。あとはパテックのパーペチュアルクロノ系の出品も目立ちますね。要注目はブラックの2499と、面白いところでは 黒ポールのTIFFANYでしょうかね。
現行のロレックスやパテに関しては ご存じのとおり、マーケット価格が ダウンしているのでそれに伴い出品も減ったのでしょう。ノーチラスに関しては 余りにも高くなりすぎていたので、下がったと言うよりは調整が入ったと言う印象ですけれど。ロイヤルオークに関しても、一時の加熱はどこへやらと言う印象ではあります。
ROLEX 6264 LEMON Paul シリアル2.3で18Kケース。もはやKINGの風格のレモン。画像ではわかりにくいですけどインダイアルが若干トロピカルという事みたいですね。
PATEK 2499 Black Dial 幻とも言われるブラック文字盤の2499が出てきました。しかもアーカイブ付。これは本物だったら400-800Kどころか、2-3ミリオンは確実だと思うので、そこの評価がどうかというところでしょうね。アーカイブはあるものの、経歴にダウトがあるのか無いのか。その辺りが落札結果を左右すると思われます。
Lot20 : Patek 2499 Black
ROLEX 6241 Champagne Paul シリアル1.9の18Kケース。シャンパンも思えば高くなりましたね。Estimateが40万ドルからなので、今のレートだと1bid=7,200万円(手数料込) からと言う計算。それでも未だレモンよりは遥かに安いので、未だアンダーバリューと考えるコレクターはいるでしょうね。
ROLEX 6239 Black Paul Tiffany さて注目したいのがこの黒ポール Tiffany。ステンレスのTiffanyポールは全て6239で(1本の6263パンダを除く)、白黒合わせても10本以下とされています。今回のものは夜光もまずまずで、黒ポールの中では良い個体と言えるのかもしれません。付属の領収書は「この時計が1994年にダラスのお店で、6239 Tiffany Paulとして12,000ドルで販売されたと」言う内容。もちろんこれはこの個体の真贋を証明するのには何の効力もありませんけど、少なくとも1994年から「1.874.393のケースにTIFFANYポール文字盤が入っていて 現在までの28年間は文字盤入替えされていないと言う事実」を後押しするという意味でしょうね。勿論 1994年の時点でFake文字盤が入れられていたら、意味を成さない訳ですけど、買い手からしたらこういう書類は無いよりは良いでしょうね。
Lot42:ROLEX 6239 Black Paul Tiffany
いずれにしても、この種の時計に50万ドル以上を投入してくる人物は、その辺りは承知の上での行動ですから、外野がとやかく言うのは野暮と言うもの。どんな個体をコレクションするかは 結局はその人の価値観や人生観にも関わってくる話ですので。
1994年に売買された当時の領収書(この時計自体は1968年頃製造かつ最初の販売)
ROLEX 6263 Mk2 Paul 文字盤はMk2で ケースは2.8。ミュンヘンのKarl Hauser の1972年発行のレシートとギャラ付属。
Lot106:ROLEX 6263 Mk2 Paul
ROLEX 6265 Sultanate of Oman いわゆるKhanjarモデルではなく 6時のインダイアルにマークが入ったモデル。シリアルは6.0で、Estimateは150-300K。
Lot.109 ROLEX 6265 Sultanate of Oman
Patek 5711 Tiffany ノーチラス5711 の Tiffanyで、Estimateは80-160Kとやはり少し安くなった印象。少し前なら最低でも100-200Kというイメージでしたが。
Patek 5712 Tiffany ノーチラス5712 の Tiffanyで このモデルはTiffanyのスタンプ位置が何種類かあるので、好みが分かれるところかもしれません。
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