2019.12.27

Daytona

デイトナが手巻きの6263から、16520を経て現行の116500LNになる過程で、最も大きな違いは、言うまでもなくサイズ感だと思うんです。「今のデイトナは大きすぎてダメだ」という声もよく聞く話です。ですが、よく見て下さい。実は文字盤自体の大きさは、ほとんど変わってないんですよ。

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この写真を見るとわかりますけど、確かにベゼルは明らかに巨大化してますし、厚みや重さ、ブレスの幅やケース自体の厚みは明らかに巨大化してるんですが、文字盤サイズはあまり変わってない。その証拠に11650LNは全体のボリュームに対して文字盤の占める割合は小さいですよね。逆に6263は線が細いボディの割に顔(文字盤)が大きく見えます。

つまりデイトナは新世代になるにしたがって文字盤サイズは同じなのに、その周囲(ケースやベゼルやブレス)がどんどん巨大化していったというのが本当のところだと思います。全体的に骨太になったと言いましょうか。もちろんこれにはROLEXなりのきちんとした理由があるのでしょう。大きい時計がトレンドとなった事や、耐久性や堅牢性を高めるためのサイズアップなど。大きい方がいわゆる商品力という意味でも有利でしょうし。

ただ、それゆえに、今手にとって見るとやはり6263は特別なサイズ感に感じるんですよね。現代の時計にはない小ささ、軽さ、線の細さとでも言いましょうか。僕らのようなヴィンテージ好きの人間がどうしても6263に拘ってしまう所以はまさにココなんだと思います。

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もちろん人が古いものを愛好するとき、そこにはノスタルジーの要素も必ず存在すると思います。つまり「古いもの」というだけでよく見える感覚ですね。デイトナの場合もそれが無いとは言えません。ですが、6263に関しては多くの時計愛好家から愛される理由がハッキリと存在すると思います。

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Rolex