2017.02.01

6239 Tiffany PN

ROLEX の TIFFANY ダブルネームに関しては オリジナルかどうかの証明が難しくディーラーやコレクター間でも好みが分かれますが、最近はその時代ごとのフォントや、存在個数、存在するシリアルなど多くの知見が徐々に体系化されつつあり、履歴の確かなものはオークションでもまた扱われるようになってきています。

中でもSSのノンオイスター デイトナに関しては基本的にステンレスベゼルの6239にのみTIFFANYが存在するとされ、6239のポールニューマンにも数本だけTIFFANY仕様が存在すると現在では言われています。これは一説によるとTIFFANYは宝飾ブランドなので、素材がステンレスの場合はよりフォーマルなステンベゼルを対象にTIFFANYネームを作成し、金無垢ケースの場合はプラベゼルの6241、6264をベースにも作成したと。

その6239PNのうちの1本が2015年のジュネーヴのPHILLIPSに出品されたこの個体。これは素晴らしい個体でしたね。

勿論、こういうモデルについてはそのオリジナリティを含めて、コレクター各人それぞれが色んな意見を持ってても良いと思うんです。値段も値段ですし、そのあたりの壁を突破したコレクターだけが到達する境地、と言いますか。時計にどんな夢を託すか、というか、もうそういう話になってくるので。

だからなんであれ、僕は「こういうモデルに果敢にチャレンジするコレクターの姿こそ美しい」と、いつもそう思います。

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Rolex